📗『夜に星を放つ』 窪美澄
大切な誰かが去って行っても また上を向く
星座をキーポイントにした5つの輝く短編集。
少しだけ歯車がずれたら、みんな幸せになれるのに。と歯痒く感じてしまう物語たちです。
その中の1つ『湿りの海』は、妻と子供に出ていかれた中年男性のお話なのですが、私世代には一番リアリティがあって「あちゃー」と思いながら読み、最後の2行がやけに身にしみました。
みんな一生懸命なのにどうしてうまくいかないのかな😞と切なくなります。人間は合理的にはできていないから。気持ちが動く方向へ動いていく。
だから選択を間違える。
でも、間違えるって、何に対して間違えるのだろう?
人間関係を築いては壊れて、
また築き直して、壊れて、そうやって生きていく。
自分が置かれた理不尽な環境の中で、登場人物たちが下を向いていないことが印象的😊星を見上げているからかな。
どんな状況でも大丈夫、また出会いがあるよ、と言われている感じでした。
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