📗『対岸の彼女』 角田光代
環境が違うと分かり合えないの?!
住んでいる世界、立場によって、「常識」が違う‥そのせいで人は理解し合えないのでしょうか。
もし同じ環境に住んでいたらとても似ている2人であっても。
幼い子供がいる専業主婦の小夜子は、独身の女社長、葵の元で働き始める。同い年で話が合い、意気投合した2人でしたが。何でも思いつきですぐに行動できる葵に対し、家庭があるために計画的にしか行動できない小夜子は徐々に不信感を募らせていきます。
物語は葵と小夜子の現在の話と葵の壮絶な過去の話とが交互に語られます。どちらも続きが気になって、どんどん読み進めてしまいます😁
何年経っても変わらない女たちの関係。
好きなものを選びとっているつもりだけど、ただ環境に流されているだけなのかもしれない、ただ壁の中で生きているだけかもしれない、と思う。
何も選べない、それなのに「なぜ私たちは年齢を重ねるのか」‥その答えを最後に小夜子は見つけて、一歩を踏み出します。
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